冷蔵庫サイドストーリー
シグマがやってきた
「京極さん、本物です」


佐田からそう連絡をもらい、彼らのいるホテルへと急いで車を走らせる。


やっと本物が現れたか。
呪術を使うオカルト野郎か。それとも超能力野郎だろうか。

何にしても手から出るピンク色の光とやら、僕も拝んでみたいものだ。

父を消したくらいだから、僕に会ったら僕も消すのだろうか?

そんな不安がない訳ではなかったが、好奇心の方が勝っていた。


最上階のスイートの前に着き、チャイムを鳴らすと美恵さんがドアを開け出迎えてくれた。



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