冷蔵庫サイドストーリー
明日は僕が直接迎えに行こう、とか、いろいろ食糧を持って行くか、いやそれともフルコースでも食べさせてやるか、などと考えるだけで顔がにやけてきた。

すぐに佐田がノックをして入ってくる。


「では早速彼の素性を調べてきます。あ、もうすぐピザが届きますから」


佐田は部屋の奥まで入らずにそう言うと、口の端を上げた。


「ピザ?」

「何か食べ物を、と言いましたよね? 食べて下さいね」


佐田はたまに見せる意地悪な顔をした。


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