冷蔵庫サイドストーリー
僕に気付いて上目使いにちょこんとお辞儀をしたが、食べる手は休めず、小動物がそうするように、口の中いっぱいに食べ物を詰め込んでいる。


こいつが?!

思わず顔中をしかめて美恵さんを振り返る。


「この子見てたら、何かエサあげたくなっちゃったの」


美恵さんは茶目っ気たっぷりにそう言うと、店を開ける時間だからとさっさと部屋を出て行った。


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