そんなに見ないで、
買い物デート?
二人は商店街に着いて、色んな店に回った。
ふくろう配達便屋、
学生のための学生服専門店、
よりよい杖しかない杖専門店、
ミセスフラワーのブックストア。
色んな店に行き、荷物持ちとして連れ回されていた清弥は、一度だけ麗が立ち止まったのを見逃さなかった。
「入りたいの?」
「買い物が先よ。」
麗はそう言って止めていた足をまた動かした。
そして一通りのお店を回り終えると、清弥は寄り道をしたい、と言った。