遠い記憶の中で
目が覚めると自分は17歳になっていた。


もう高校二年生なのだ。


なぜ17歳だと知ったかと言うと、今朝ふと気になった新聞を目にして、今日が自分の誕生日だと知った。


年号をみて、もう2003年になったのか・・・・と驚き、簡単な計算をした時、自分が17歳だと分かった。


私は、今日自分が所々の記憶がある事が分かった。



なんか色々な事が思い出されるのだけれども、自分の記憶で、自分の経験した事なのかにイマイチ自信を持てない。


なぜなんだろう・・・



そしてもう一つ気づいた事。


私はなぜか記憶がない事へ恐怖を感じていない。



普通、目が覚めて昨日までの記憶がなかったり、自分が成長している姿をみると、その状況を理解するのに苦しむはずである。


しかし、なぜか自分は落ち着いており、これが普通だとさえ思っている。


と言う事は、昨日も記憶がないまま目覚めた。



今までもそうだった。という事を自覚しているのだろうか。



いや、自覚していたなら昨日の記憶があってもおかしくない。




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