俺様社長の飼い猫
滞りなくしごとはすすみ、家に帰ったが、やはり、スズの姿はどこにもなくて。

そんなひが、週末まで続いた。

…どんな時も、スズの事ばかりが心配で。

社内を歩いていると、度々、スズによく似た人とすれ違った。

…どれだけ心配性だよ、と。自分で突っ込みたくなるほどで、溜息をつかずにはいられなかった。

土曜日。今日は、他社のパーティーに招かれていた為、帰宅したのは夜の10時を回っていた。

玄関の鍵を閉め、奥に行こうとすると。

ゴトンと、ドアの向こうで、物音がした。

…隣人が何かを落としたのか?

最初はそう思った。

しかしまた、物音が聞こえ、オレは、ドアの鍵を開け、再びドアを開くと、辺りを見渡した。


「…⁉︎」

これは、夢なのか?
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