俺様社長の飼い猫

オレの行動に驚きつつも、されるがままのスズ。

数枚の大小のタオルをスズに押しつけると、浴室に押し込みドアを閉めた。

…間もなくして、安堂の嫁が買ってきた衣服の入った服を届けてくれた。

中を見る事なく、脱衣所に無造作に服を置き、リビングに向かった。

「…⁈」
…、いつの間にか、浴室からシャワーを浴びたスズが、おずおずとリビングにきて、困ったような顔で、オレを見ていた。

そのなんとも言えない可愛らしい顔に、どうしていいかわからず立ち上がるなり、キッチンへ。

数分後。

スズの目の前に、簡単な料理を置く。

「…えっ」
「どうせ、何も食べてないんだろ」

そう言い捨てて、浴室に逃げた。

…何やってんだ、オレは。

今更、自分の行動に困惑する。