俺様社長の飼い猫
《紫音side》

「…私の事、好き、ですか?」
「…当たり前だ。オレは、スズが好きだよ。…いや、そんな言葉じゃ足りない。
オレは、スズを愛してる」

両手をスズの頬に添えて、そう言った。

「…ありがとう、ございます…それだけで、充分幸せ」

そう言って微笑んだスズの目から、涙が零れ落ちた。

「…スズ、オレに何を隠してる?1人で抱え込むな。お前の為なら、なんだってしてやれる」

スズは首を振って、オレに抱きついた。


…そして、次の日、スズは、オレの前から姿を消した。
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