俺様社長の飼い猫
…幸せに。出来ることなら、今すぐ傍に行って、スズを抱きしめたい。

何度も愛の言葉を囁いて、もう絶対離さない。

…だが、スズはどこにもいない。

…………。

「…社長、社長」
「…どうした、安堂」

「どうしたじゃありません。会場の確認をお願いしたいのですが」

「…そうか、わかった」

安堂の後ろを歩き、会場の下見に行く。

綺麗な花々に彩られた素敵な会場に仕上がっていた。

「…どうでしょうか?」
「…あぁ、申し分ない…このまま進めてくれ」

「かしこまりました」

安堂を会場に残したまま、オレは一度、部屋に戻る事に。

「…」

目の前の光景に、言葉を失った。
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