君と恋した記憶~どんなに遠くても、君が好きだ~
「・・・・・・!!!」



それは・・・・・・一番、会いたくなかった人。

私が傷つけた相手・・・・・・。

低い声で、私の名前を呼ぶ人・・・・・・。




ちいちゃんのお兄さんは・・・・・・流也だった・・・・・・。




「?お兄ちゃん、このお姉ちゃんと知り合い?お友達なの?仲良し?」


ちいちゃんは、不思議そうな顔をしている。




「・・・・・・な、なんで・・・・・・綾羽がここに?」

「・・・・・・。」



震えた声で、私に話しかける流也。


・・・・・・嫌だ。

流也には・・・・・・二度と会いたくなかった。

なのに・・・・・・なんでこんな形で出会ってしまうの?

それに、まさか・・・・・・ちいちゃんのお兄さんが、流也だったなんて・・・・・・。
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