君と恋した記憶~どんなに遠くても、君が好きだ~
「てかさあ、流也。」

「ん?」


藤樹が口を開いた。


「一之瀬・・・・・・休み時間とか、一生懸命勉強してるけど・・・・・・トップクラスにぎりぎり入れた成績らしいぞ。」

「え?そうなのか?」

「あ~、私もうわさで聞いた!一之瀬さん・・・勉強とか一生懸命してるけど、あんま頭に入ってこないらしいよ。」

「・・・・・・え・・・・・・。」

「なんてゆ~か、もの覚えが悪いってゆうか・・・・・・。」


・・・・・・なんか意外だ・・・・・・。

一之瀬に、そんなことがあるんだな・・・・・・。


「何?流也、お前・・・・・・一之瀬のこと、気になってるのか?」

「・・・・・・な、そ、それは・・・・・・!」


顔が一気に真っ赤になる。

ず、図星だ・・・・・・。


「顔赤いぞ、お前!図星だろ!」

「まさか流也、一之瀬さんに票入れたの?!ま、当たり前だよね。一之瀬さん、すっごく可愛いもんね!流也が好きになるのも、当然だよね~。」

「べ、別に俺はっ・・・・・・す、好きとか言ってねぇし・・・・・・!」


俺は、美緒と藤樹から逃げるようにして、急いで教室に戻った。
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