君と恋した記憶~どんなに遠くても、君が好きだ~
私は、その場から逃げるように走り出した。

でも、流也が後から私を追いかけてきて、私の手首を強くつかんだ。


「綾羽、待って!俺の話を聞いて!」

「嫌・・・・・・。嫌、嫌!!!」

「綾羽!!!」

「嫌!!!あんたなんか大嫌い!あんたはただの浮気相手だって言ったでしょ?!もう私のことなんかほっといてよ・・・・・・あんたなんか大嫌い!!!」

「・・・・・・。」


目から・・・・・・涙がたくさんあふれ出した。

・・・・・・たくさん傷つけてごめん。

浮気相手なんかじゃない。

嫌いでも大嫌いでもない。

ほっといてなんて嘘・・・・・・。

流也の前から消えてしまいたくて、とっさに嘘をついちゃった・・・・・・。



「・・・・・・綾羽。言ってること、全部嘘だろ。」

「・・・・・・!」



え・・・・・・?

なんで、知ってるの・・・・・・?
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