君と恋した記憶~どんなに遠くても、君が好きだ~
「私、やっぱり・・・・・・流也の傍にいられない。」


これ以上傍にいたら、お互いつらいだけだから・・・・・・。


「私はもうすぐ・・・・・・すべての記憶をなくしてしまうの・・・・・・。流也のことも・・・・・・わからなくなる。今まで恋してきたことも、二人ですごした記憶も忘れるから・・・・・・。」

「・・・・・・でも俺、まだ綾羽のことが好きだ。」

「・・・・・・!」


な、なんで・・・・・・。

私、たくさんひどいこと言って・・・・・・嘘をついてまで、流也のことを傷つけたのに・・・・・・?

それでも、こんな私を好きだっていうの・・・・・・?!


「・・・・・・俺・・・・・・。」

「・・・・・・嫌・・・・・・!流也なんか嫌いっ!大嫌い・・・・・・!」


流也の言葉なんか、聞きたくない。

好きってセリフも聞きたくない。

もう・・・・・・記憶をなくして傷つけたくないから・・・・・・流也とかかわりたくない。


「綾羽、聞いて。」

「嫌・・・・・・!嫌、嫌!!!」

「・・・・・・綾羽。」

「・・・・・・?!」
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