君と恋した記憶~どんなに遠くても、君が好きだ~
「一日の出来事を日記に書けば、ちょっとは記憶も残ると思うから・・・・・・。」

「日記・・・・・・。書きたい。」

「じゃ、今日から毎日日記書いていこう。はい、これ、ノート。」


俺は、綾羽に新品の大学ノートを手渡した。


「女子っぽい可愛いノートじゃなくて、普通の青のノートで悪ぃ。」

「いいよ。流也がくれたんだから、大事にするね!さっそく日記書きたい!」

「わかった。」

「日記書くから、流也は見ちゃだめ!」

「あ~、はいはい。」


日記を書いてる綾羽は、とても楽しそうに、ニコニコして書いている。

さっきまでの不安な表情が消えている。


「・・・・・・ねえ、流也。」

「何?」

「今日、何日?あと、何月だっけ?」

「・・・・・・7月23日。」

「ありがとう。」


・・・・・・月日まで忘れてるのか・・・・・・。

日記を書いて、少しでも一日の記憶を覚えてくれたらいいな・・・・・・。


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