君と恋した記憶~どんなに遠くても、君が好きだ~
キーンコーンカーンコーン。

昼休み終了を告げるチャイムが鳴った。


・・・・・・最悪。

タイミング悪すぎだろ・・・・・・。


「あ~あ~、残念だな、流也。」

「話しかけるタイミング、悪かったね。あんなところでチャイム鳴るなんて。」

「・・・・・・。」


めっちゃショックだ・・・・・・。


「ま、放課後までに話しかけてみたら?!仲良くなるかもしれないじゃん!私も一之瀬さんと話してみたいな。」

「頑張れよ、流也!健闘を祈る!」


そう言って、美緒と藤樹は自分の席に着いた。

俺も自分の席に座ろうと思って、一瞬だけ一之瀬のほうを見ると・・・・・・一之瀬は、俺から視線をはずして勉強をしていた。


・・・・・・美緒と藤樹の言う通り・・・・・・放課後までに話しかけみようかな・・・。

一之瀬のこと・・・・・・気になるし。



俺は、早く放課後になってほしいとずっと思っていた。

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