君と恋した記憶~どんなに遠くても、君が好きだ~
やっと授業が終わって、放課後になった。
美緒と藤樹は、用事があると言って、先に帰った。
俺は、教科書やノートをカバンの中に詰め込んでいた。
すると・・・・・・。
「・・・・・・あ、あの・・・・・・高橋・・・・・・君。」
「・・・・・・?」
ふいに名前を呼ばれて、だれかと思って振り返ると・・・。
「・・・・・・!」
俺に話しかけてきたのは・・・一之瀬だった。
う、嘘だろ・・・・・・?!
てか、なんで俺に話しかけてきたんだ・・・・・・?
「・・・・・・あの、高橋君に・・・・・・話があるの。」
「・・・・・・え・・・・・・?」
「・・・・・・いいかな・・・・・・?」
「・・・・・・あ、ああ。」
「・・・・・・ここじゃちょっと・・・・・・裏庭でいい?」
「ああ。」
・・・話?!
何の話だ?!
てか、呼び出しか?!
俺はドキドキしながら、一之瀬の後をついていった。