キミノカケラ〜群青色の空と君と〜
そう言って、自信満々に微笑むシュウから目が離せなかった。
その目が誰よりもキラキラしていて、笑顔が太陽のように明るくて。
脳裏にシュウの言葉が過る。
“俺がサチをそこから救い出してやる。今まで色んな人から貰った幸せを、俺がサチにやるよ”
“俺がサチの景色を変えてやる”
シュウの言葉を信じてこの人の側にいたら、私もこんな風に笑えるのかな。
この空が、闇空でなく抜けるような群青色の空に見える日が来るのかな。
「ねぇ、今日歌ってた曲なんていうの?」
屋上で暫く夜空を見た後、私達は学校を出た。
気になっていたあの歌の事を聞くと、シュウは「ああ、あの歌ね」とサビの部分をワンフレーズ口ずさむ。
「ビューティフルスカイ」
「ビューティフルスカイ……私、あの歌凄く好き。英語で歌詞の意味は正直よくわからなかったけど、メロディーとシュウの切ない声で泣きそうになっちゃった。胸の奥にジンっと響いて……歌を聞いてこんな風に感じたの初めて」
胸に手を当てる。
今でも頭の中で歌を流すと胸が震えてくる。
「あれ、俺が作詞したんだ」
「え?シュウが?」
「で、今日ギター弾いてた奴、俺の相棒のナオヤが歌詞の英訳と作曲した」