キミノカケラ〜群青色の空と君と〜
さっき警察官に言ったことを思い出す。
いつもは優しい?あの女が?
自分で言ったことだけど、ホント笑える。
よくもそんな面白い冗談、笑わずに言えたと思う。
とにかく警察署から早く出たかったから口から出まかせ言ったけど、あの女の言動を目の当たりにした後なのにも関わらず信じちゃうあたり、あの女性警察官も所詮他の大人と同じ。
でも…もし、あの場で警察に助けを求めたら私はどうなっただろうか。
まだ未成年で高校生だし、施設送り?
それとも、私を嘘つきだと言ってる連中が出て来て、また追い返されるだけかもしれない。
っていうか、今更もう警察に助けを求めようとも思わないけど。
なんか疲れた…
そういえば私、死のうと思ってたんだよね。
なのに、いつの間にかそんなこと忘れてズルズルとここまで来て。
馬鹿みたい。
でも、もういいや。
どうせ、もうシュウとも会うことはないし。
それなら生きてる意味なんてない。
あの母親は本気で私が消えればいいのにって思ってる。なら、望み通り消えてあげようかな。
最初で最期の親孝行だ。
もう場所なんてどこでもいい。
それよりも早く、楽に…なりたい。