ねぇ、
黒瀬なるみ。

これが彼女の名前。
わたしはなるちゃんって呼んでる。

彼女とは生まれた時からの幼なじみ。
ママ同士が高校の大親友なんだ。

普段はしっかりしてて
わたしをからかったりするけど
実はちょっと抜けているのが
なるちゃんのかわいいとこだ。


「で?なんでそんなに興奮してるのー?」

ふと気になって聞いてみる。

「あっ!そうそう!!
あたしね…すきな人できた♪」

とびっきりの笑顔で
ほほえむなるちゃん。

不覚にもきゅんとしてしまうわたしは
別にレズではない。


彼女は世に言う美少女。


小さな顔に黒目がちで大きな瞳。
すっとのびた長い手足。

かわいい子ならたくさんいるけど
なるちゃんには
人を惹きつけるような
オーラがあるんだ。
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