夏葵 -Aoi-


「あ…あおいじゃん。」
やつはバスケ部の涼宮慧吾だった。

クラスとか1クラスしかないし面も生まれた時から皆知ってる。
慧吾も同じで小さい時からよく遊んでて仲が良かった。
この時はまだ何も知らなかったあたし。

「けーご。部活おつかれー」

「おーつ。教室に忘れ物したんだよね」

そういって自分の机からふでばこらしきものをとり出した。

窓が開いていたから風が吹くとけーごの汗と制汗剤の匂いがした。
なんか最近はほんとに男って感じになったなぁ。
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