一途な恋がしてみたい
ようこそ、軽音部へ


永遠にずっと一緒にいたい…
そんな人と出会えればいいのにな…









『心理テストの結果。
あなたは、男子に奪い合われるような恋をするでしょう。』

「ぜーーーったい嘘でしょ!!!」
あ、私、藍沢茉央って言います!
今年から高校に入って、部活に入ろうか迷っているところです!
「いやいや、心理テスト様はこう言ってるよ〜!」
今、優美と心理テストしてます。


私と優美は、幼なじみで、一緒の高校を受験し、見事合格!
そして、今はまた同じ学校で、同じクラスで楽しくやってます。

私はというと、軽音部に入ろうか迷っていて…
私の高校の軽音部、男子しかおらず、しかも活動をしているのかどうか、人数も正確に把握できないくらいの部活なんです。
優美はテニス部に入る気満々だから、本当に焦っています…

「もうさ、茉央さ、軽音部入っちゃいなよ、ね?」
「えー、でも〜、なんか、んー…」
「悩みすぎ!もう、入っちゃいなよ!はい、入部届、ほら、出しに行きな!!」

優美にグイグイ押されて入部届を出し、いざ部室へ。
部室は、音楽室倉庫。
あぁ、どうしよう。勇気いるなぁ。
でも、決めたんだから、入るんだ!!
心に決めて、部室に入る。

「し、、失礼します!!今日から入りました、藍沢茉央って言いますッ…」

フッと顔を上げると、そこには、3人の男子が、、、!
しかも、イケメンじゃないか!!!

はっ!と思い、我にかえる。
その男子3人は、一瞬呆然としてから、状況を察したのか、すぐにいちばん優しそうな顔をした人がこっちに来た。

「よろしくね、新人ちゃん。今日から君も、BADBLACKの仲間入りだよ!!」
と話かけてきた。
《BADBLACK》
バンド名なのかな、と思いながら、その人の顔を見上げる。

「僕の名前は桐山咲耶。サクヤって呼んでね!」
話しかけてきた人は、サクヤ先輩っていう人。こちらこそ…と言おうとした瞬間、何かが視界に入ってくるのが見えたと思ったら私の肩の上におでこを乗っけるような形で倒れてくる人が。
サクヤ先輩ではない。

この先輩は、、誰…??
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