【短編】甘い罠
ふと見たドアに何故か彼が見えたような気がした。





笑って“好きだよ”って。


“ピアノ弾いてよ”って・・・。







幻覚まで見えちゃうなんて、本当にいつの間にこんなに好きになってたんだろうね。




そんなことを考えていたらいつの間にか流れ出してた涙。


ポタポタと流れ落ちてるけど、拭う気にもなれなくて。








涙は溢れたまま、止まることはなかった。
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