家 庭 教 師 。~2時間だけの恋心~
「はい終わり。」
その合図と同時に上から降ってくるため息。
私は大きく伸びをする。
「伸びをするほど頑張ってないだろ。」
とため息をついた本人は頭を抱えて言う。
まぁ、それもそうだろう。
ここまで数学から始まって、現代文、古文、歴史、地理、理科、英語とぶっ続けでテストを受けた。
現代文、古文はなんとかなったものの、それ以外は醜い点数だ。
しかも数学は1年の問題だったにもかかわらず、最初の一二問しか合っていないという仕打ち。
「……その頭の中が気になる。」
「…………はい。すみません…。」
先生は思ったほど優しくなくて、最初からタメ語ではあったが、私の無様な点数を見るにつれ吐き出す言葉も悪くなっていった。
「別に敬語じゃなくていいから。てか、敬語嫌いなんだよ。無駄に「です」とか「ます」とか使って会話の文字数増やすから時間が無駄になるんだ。そんな時間があるなら勉強したら?」
うわぁ、凄い理数系な考え…。
淡々と丸付けをしながら話す先生。
てか、敬語じゃなくていいんだったら私相当口悪くなるけどいいのかな。
まぁ、怒られれば直そう。
そう思い思ったことをそのまま言った。
「それって酷くない?敬語に対して。」
「お前の脳はもっと酷いから安心しろ。」
どうやら、怒らないらしい。
つか、
……うっざー。
なんでこんな人の顔、綺麗なんて思ったんだろう。
って、丸付けをしている横顔を見たらやっぱり綺麗って単語しか出てこないんだけど。
その合図と同時に上から降ってくるため息。
私は大きく伸びをする。
「伸びをするほど頑張ってないだろ。」
とため息をついた本人は頭を抱えて言う。
まぁ、それもそうだろう。
ここまで数学から始まって、現代文、古文、歴史、地理、理科、英語とぶっ続けでテストを受けた。
現代文、古文はなんとかなったものの、それ以外は醜い点数だ。
しかも数学は1年の問題だったにもかかわらず、最初の一二問しか合っていないという仕打ち。
「……その頭の中が気になる。」
「…………はい。すみません…。」
先生は思ったほど優しくなくて、最初からタメ語ではあったが、私の無様な点数を見るにつれ吐き出す言葉も悪くなっていった。
「別に敬語じゃなくていいから。てか、敬語嫌いなんだよ。無駄に「です」とか「ます」とか使って会話の文字数増やすから時間が無駄になるんだ。そんな時間があるなら勉強したら?」
うわぁ、凄い理数系な考え…。
淡々と丸付けをしながら話す先生。
てか、敬語じゃなくていいんだったら私相当口悪くなるけどいいのかな。
まぁ、怒られれば直そう。
そう思い思ったことをそのまま言った。
「それって酷くない?敬語に対して。」
「お前の脳はもっと酷いから安心しろ。」
どうやら、怒らないらしい。
つか、
……うっざー。
なんでこんな人の顔、綺麗なんて思ったんだろう。
って、丸付けをしている横顔を見たらやっぱり綺麗って単語しか出てこないんだけど。