家 庭 教 師 。~2時間だけの恋心~
自転車を飛ばしてきたから、25分なう!

凄くね?
3分で着くんだよ。
この学校。

まぁ、道のキレッキレのところ走ってきたんだけどね。



『キーンコーンカーン』

はい遅刻ー。
自転車を止めて、走って教室に行く。


扉の前で少し深呼吸をして。

ソローッとドアを開けた。
そして静かーに屈みながら窓側まで行こうとする。


「星川〜。見えてるぞー。」

「はいっ!」
気付かれてしまい、私は名前を呼ばれたことにより、反射的に顔を上げてしまう。


「お前、家から学校まで5分かからないんじゃなかったのか?」

「はいっ。かからないです〜。」
少し笑顔で言ってみた。


「ならもうちょっと早く来い!」

「うぃー。」

苦笑気味のクラスは放っておいて、席に着く。

いつもこうだから、きっと皆呆れてるんだろう。


「えー。今日のLHR(ロングホームルーム)は席替えすっぞー。」

その言葉と同時にクラス中から巻き起こる歓声やら悲鳴やら。
歓声はわかっても悲鳴ってなんだよw


けど、窓際から離れたくないなぁー。

ここなら、凄く気持ちよく寝れるんだけどな〜。



「男子からくじ引いていけ〜」

そう言われ、男子はぞろぞろとコバヤンの方に向かっていく。


あ、コバヤンって担任のことね?
小林って言うからコバヤンww

私がつけたんじゃないよ?
クラスの男子ね?
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