君の笑顔が涙に変わる時
また。
頭の中が整理できず、また屋上にきた。

兎に角、頭を真っ白にしたかった。

あんなに家族思いのお父さんが愛人を作っていたこと。

その愛人が、私に優しくしてくれていたトミおばあさんだったなんて。

そういえば、トミおばあさんの家に行ったとき同じくらいの子と遊んだ思い出がある。

確か小3のときだ。

あのときは知り合いの子を預かっているって言っていた。

でも、違ったんだ。

息子さんだったんだ。
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