私の学校は限りなくおかしい。。
4月ってなんだかんだでまだ寒い。。
ついに来た。
中学三年間、通知表にアヒルさんが泳いでいた私もついに今日から高校生だ。

都立 兎々野高校

聞いたこともない高校だが高校生になればこっちのものだ。
この三年間を良かったと思えるものにするのだ。


私の名前は空木 葵(ウツギ アオイ)。
勉強はちがちょーーーっと苦手なJK1ドヤァ)
家から電車四本のところにある都立 兎々野高校の新一年生だ。
私は今入学式に参加している。
みんな初々しく校長の方へ顔を向けている。

『次に生徒会長の水城さんから一年生へ向けての挨拶です。』

ぱちぱちと拍手が起こる。
女の人の生徒会長かぁ。かっこ良くて憧れる反面、キツイ性格だったらやだなとも不安を覚える。

「新入生の皆さん、はじめまして。生徒会長の水城 雨姫(ミズシロ アメ)です。この度はご入学おめでとうございます。皆さんの三年間が有意義な三年間になることを心から願っております。」

(美人な人だなぁ...)
背中までの綺麗な黒髪、ちょっとつり目な瞳、そしてキビキビとした張りのある声。
私が男だったら惚れてるなこれ、と素直に感じた(レズではない)

その後は教育委員会会長の挨拶、市長からの直伝などなど。
長ったらしい入学式が終わったのは始まってから時計の針が一周した頃だった。
教室ではみんな緊張してなかなか雰囲気は硬いものだった。人数もさほど居らず去年の中学のほうが多いくらいだった。

突然、外から歓声が聞こえた。
何だ何だとみんな窓から顔を出す。

するとプールに誰かいるのだ。
プールの外から先輩たちが野次を飛ばしている。


プールサイドにいる人物は一年が顔を出している窓の方へ顔を向けた。

遠くからで確かとは言えなかったが

その人物は大きく手を振りながら笑った気がした。
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