千代紙の小鳥
貴方と私は高校の同級生で恋人同士でしたね。
朝、いつも学校までの道のりもあと少しという時に貴方の背中を見つけて、よく坂道を駆け上ったのを覚えています。
あの日も《風見鶏》という新しく開店した小さな喫茶店を過ぎた辺りで、その背中を見つけました。
「、リュウジ!」
宿題や筆記用具が入った毎日持つには重い指定のスクール鞄も、その時だけはいつも軽く感じて。
貴方はいつも左の鎖骨を撫でるのが癖で。
「、花。おはよ」
挨拶をしながらあの日も鎖骨を撫でていたんですよ。癖なので貴方は気付いてない様でしたが。
「おはよう」
駆け寄り隣を確保して、欠伸をしながらゆっくり歩く貴方の歩調に合わせて歩きました。
朝、いつも学校までの道のりもあと少しという時に貴方の背中を見つけて、よく坂道を駆け上ったのを覚えています。
あの日も《風見鶏》という新しく開店した小さな喫茶店を過ぎた辺りで、その背中を見つけました。
「、リュウジ!」
宿題や筆記用具が入った毎日持つには重い指定のスクール鞄も、その時だけはいつも軽く感じて。
貴方はいつも左の鎖骨を撫でるのが癖で。
「、花。おはよ」
挨拶をしながらあの日も鎖骨を撫でていたんですよ。癖なので貴方は気付いてない様でしたが。
「おはよう」
駆け寄り隣を確保して、欠伸をしながらゆっくり歩く貴方の歩調に合わせて歩きました。