千代紙の小鳥






そしてもう一つ、

数週間前から降り始めた積もる喜びを、溶かしてしまう雨がありました。




私が読んだ一見冷淡に思える男の子と、鈍いけれど心優しい女の子の永別。


それは、貴方と私の永別でもあったのでしょうか。







数週間前のその日、学校から帰宅した私に何も知らない人との婚約が伝えられたのです。
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