千代紙の小鳥

「私はいつでも、あなたを想います」


それは、形に残らぬ別れの艶書でした。



“冷淡な男の子と心優しい女の子の永別”


それはやはり。

貴方と私の永別だったのでしょうか。




「俺も、いつでもお前を想うよ」


それは、別れの艶書の回雁でした。






私は、飛び出す様に教室を出たのです。
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