千代紙の小鳥



私は歌を歌うのが一番好き。

趣味の中で最も消費の激しいものだけれど。

街や空や人の声、様々な”音”が存在している”外の世界”に向かって歌うことが好き。


私も同じ街にいるんだよ。

私もここで生きているんだよ。



と、知ってほしくて。気づいてほしくて。


大きくは出せずどこまで届いているのか分からない声で誰か、なにかに、届くように。



今日も歌詞のない歌を歌う。
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