千代紙の小鳥
左手と右手を繋ぎながら肩で短く息をしながら、その大きく愛くるしい目に、水をじわじわと溜めていく。
「わ!待って!泣かないで!!」
「「……っふ……………ふぇ」」
(あー!!拭くもの拭くもの………っ!)
ついに流れ出してしまった涙に、あたふたするしかできない私の、なんと滑稽な事。
すると―――・・・
「なんだ………、!」
「……陽、月・・・お前たち、まさか……」
彼らの後ろで開けられた扉から出てきた医者と彼らの父親だろうその人たちは、瞬時に状況を理解した様で。
「あ、あのこの子たち…えっと…………」
「「…っふ……パパ…………」」
「「ぼくたちのこと…嫌いなの・・・?」」
なんと残酷な。なんと無垢な問いなのだろう。