千代紙の小鳥


パタパタパタパタ、カリ、


歌えることに浸りいつの間にか閉じていた瞼は、カリ、という何かと何かが一瞬触れ合う音で開かれた。


歌うことをやめ、音のした方に目を向けると。



「チュンチュン、ピッピッ、チュン、」




色とりどり、柄とりどり、な、

千代紙の小鳥が、一羽。
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