千代紙の小鳥

人はいつまで無垢でいられるのか。

その答えは、”分からない”。

けれどあの子たちは、今でも無垢なままだ。

色んな所で調べて分かった、自分たちを守ってくれているお姫様の事を、今日もA4の紙に色鉛筆で書き綴った新聞を、街の人に、渡し歩いている。

「すずめお姉ちゃーん!!たかお兄ちゃーん!!」

右手と左手で大きく手を振る彼らのお母さんも、いつかきっと。目を覚ます事だろう。

《今日のママ  こゆびがちょっとだけうごいた!!!うれしい!!!》




 は:双子新聞       完
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