私の中にあと二人いる【番外編】

「う〜ん、内緒♡

じゃあ、僕
のぼせたから、あがるね」

「えっ…
ちょっと待って、遥ちゃん!」


遥ちゃんは、私の首筋に軽くキスをすると温泉を出た


「アキラ
さっきの話、誰かに言ったら…

本気で殺すからね?」

「……誰にもいいません」


言えるはずがない…
あんなスゴイ話…

みんなが聞いたら驚く


私は去っていく遥ちゃんの後ろ姿を黙って見ていた


遥ちゃんの色気は…
湊人さんに開発されたものだったのですね…

それにしても…
墓参りで会ったときの湊人さん…

遥ちゃんのこと思い出して苦い顔をしていた

あれって遥ちゃんが言っていたことは正しいのかな…?


私は、たぶん
湊人さんは、最初は蓮華さんが好きだったとして…

遥ちゃんといるうち…
遥ちゃんのこと本気で…


いや、止めておきましょう
これ以上考えていると、本当に遥ちゃんに殺されそうですからね…

< 101 / 179 >

この作品をシェア

pagetop