私の中にあと二人いる【番外編】
「う〜ん、内緒♡
じゃあ、僕
のぼせたから、あがるね」
「えっ…
ちょっと待って、遥ちゃん!」
遥ちゃんは、私の首筋に軽くキスをすると温泉を出た
「アキラ
さっきの話、誰かに言ったら…
本気で殺すからね?」
「……誰にもいいません」
言えるはずがない…
あんなスゴイ話…
みんなが聞いたら驚く
私は去っていく遥ちゃんの後ろ姿を黙って見ていた
遥ちゃんの色気は…
湊人さんに開発されたものだったのですね…
それにしても…
墓参りで会ったときの湊人さん…
遥ちゃんのこと思い出して苦い顔をしていた
あれって遥ちゃんが言っていたことは正しいのかな…?
私は、たぶん
湊人さんは、最初は蓮華さんが好きだったとして…
遥ちゃんといるうち…
遥ちゃんのこと本気で…
いや、止めておきましょう
これ以上考えていると、本当に遥ちゃんに殺されそうですからね…