私の中にあと二人いる【番外編】

「僕ねぇ…
暇すぎて、こんなの作っちゃったぁ!」


千は番号が書いてある割り箸を手にもち
慶都たちに見せていた


「なんですか、これ…?」

「……もしかして⁉︎」

「えへへ〜
王様ゲームしようよぉ!」


千が持っていた割り箸には
一つだけ、王様と書いてあるものがあった


千のやつ…
また、訳が分からないことを…


千は時々、意味が分からない行動をする
たぶんそれは、自分が楽しむための行動だろう


「ねぇねぇ!やろうよぉ〜!
蛍だけじゃなく、洸くんや遥ちゃんの分もあるから楽しいよぉ〜!」

「「「「「「……何⁉︎」」」」」」


俺を含め、恭也たちも千の言葉に反応した

もうこの時点で分かると思うが…


「やろう!」

「やりましょう!」

「やるぞ!」

「やるやる!」

「仕方ねぇ」


みんなやることになった


だいたい予想はつくが…
みんな良からぬことを考えてるな…

顔に出てるぜ…


みんなは、ニヤニヤと笑っていた


「じゃあ、始めよぉ!」


千はみんなに一本ずつ割り箸を渡した
遥は自分の分を取ると入れ替わり蛍ちゃんや洸と替わって二人も割り箸を取った

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