私の中にあと二人いる【番外編】

「よっしゃーー!!
俺が王様だぁ!!」


慶都が嬉しそうに
俺たちに王様と書かれた割り箸を見せてきた


チッ…!
慶都が王様になりやがったか…!


「俺の命令は勿論…
遥と…「番号で言え!」…っ!痛ってぇ!良太、てめぇ!王様にそんなことしていいと思ってんのか!」


良太は慶都の言いたいことが分かったのか、慶都の頭を殴った


「王様?馬鹿か!
俺にとって王様…いや、女王様は
遥様一人なんだよ!

誰がお前なんかの
指図で喜ぶか、馬鹿!」

「て、てんめぇ!!」

「うるさい!
早く僕は王様になりたいの!

さっさと言ってよ、慶都!」


蛍ちゃん…
いや、あれは遥か…

遥は二人を怒鳴りつけていた


「ねぇねぇ、はるかぁ〜
遥の番号教えてくれない?」

「あっ!そんなの反則だ!
遥様言っちゃダメですよ!」

「ウザい!
早く番号言わないと、僕ゲームやめるから!」


慶都は遥の肩を優しく抱くと
耳元で囁いていた

それを遥は慶都の顔を叩きつけ
離れて、アキラの側に座った

アキラは若干怯えて苦笑いしていたが
慶都と良太は、アキラを睨んでいた


アキラのヤツ…
遥と本当に何があったんだ…?

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