私の中にあと二人いる【番外編】
「何言ってんだ、あんた」
『ほうほう…
あんたの想い人、強い相手と喧嘩をするのが大好きなんだね…
おやおや…
その中でも、あんたが一番楽しいと思っているらしいね…』
「なっ…⁉︎」
こ、コイツ…
洸のことを知ってんのか⁉︎
『あんたは、その相手が好きらしいが…
あんたの想い人は、あんたと同じ好きではないらしいね…』
女は少し悲しげな表情を見せ俺に言ってきた
女の言葉に驚かされたが…
それ以上に、他の奴から見ても
俺と洸は結ばれないと言われてるようで
悲しかった
自分できちんと理解しているつもりだった…
洸とは、どうあっても結ばれないということを…
だけど、他人から洸のことを聞かされると、やはりそうか…と思ってしまう…