私の中にあと二人いる【番外編】
「き、恭也…
あの…近所迷惑だから…
やっぱり泊まりはやめ…」
「大丈夫だ
二人は今片付けるから
ベッドで待ってろ」
不安な顔をしている蛍に俺は優しく声をかけ、慶都と良太を睨んだ
「そういうことだ
邪魔すんじゃねぇよ」
俺は一旦外に出てドアを閉め、二人を睨みながら二人に近づいた
「俺らが邪魔しなくても
遥が蛍ちゃんやお前の邪魔するぞ!
そうなったら、お前遥を抱くだろ⁉︎」
「アイツは出てこねぇよ
俺が蛍を抱くことを知ってんなら
蛍の代わりに抱かれることなんて
アイツは望まねぇだろ」
前の温泉で分かったことだ
アイツは誰かの代わりに抱かれるのを心底嫌っている
それなら蛍を抱こうとしている俺に
抱かれようとは思わねぇだろ
「遥様は、そういうことを確かに嫌っているが…
遥様はお前に抱かれたいと思っている
興味があるらしいからな」
「前に遥から、それは聞いた
だが、アイツは出てこねぇ
出てきたら、やめる
俺は蛍より先に遥を抱くつもりはねぇ」
なんで蛍より先に遥を抱かねぇとならねぇ?
俺を満足させれるのは、蛍だけだ