私の中にあと二人いる【番外編】
「そんなの守っていたら
俺は蛍を一生抱けねぇだろ」
「お前の気持ちは分かるけど
俺らだって我慢してんだよ
な?諦めてくれ」
敦は俺の肩に手を置いて、苦笑いしながら俺に言ってきた
「お前らは相手にされてねぇだけだろ
俺は違う
俺は蛍と想いが通じている
お前らは手を出さねぇんじゃなくて
出せねぇの間違いだろ」
俺はてめぇらと違うんだよ
蛍は俺を受け入れてくれる
お前らはどうだ?
そもそも相手にされてねぇだろ
抱きたいとか言う前に
相手に自分を受け入れさせろ
「き、恭也、てめぇ…っ!!」
「や、やめろ!!慶都」
慶都は俺に殴りかかろうとしたが
近くにいた敦が慶都をとめた
図星だろ?
だから切れてんだろ?
俺だって、てめぇらに
蛍との時間を邪魔されて苛立ってんだよ