私の中にあと二人いる【番外編】
「慶都…
僕に会いにきてくれたんだよね?」
「えっ…あぁ、うん…」
「本当!?
僕、嬉しい…♡」
おかしい…
おかしいぞ…
いつもの遥なら
慶都が目の前にいるだけで…
『ウザい、消えて』
とか言うのに…
今日は、自分から抱きついて
恥じらう乙女みたいになっている
「は、遥…だよね…?」
「何言ってるの?
僕、遥だよ?
もしかして、慶都…
僕を蛍と間違えてるの…?」
「いやいや!!
俺が間違えるはずないだろ!?
遥だよ、うん、遥で間違いないよ!」
遥は慶都の言葉に一瞬悲しそうな顔をすると慶都はそんな遥に気づいたのか戸惑いながらも遥と無理矢理信じていた
「は、遥様…?
ど、どうしたんですか…?
いつもと様子が…」
良太が俺らが不思議に思っていたことを遥に聞いた