私の中にあと二人いる【番外編】

「分かんない…

前までは慶都のこと
すっごく嫌いだったけど…今は…

今は…
慶都の傍にいたいって思うの…

僕の傍を離れないで、ずっと一緒にいて欲しいって思うの…

慶都…
僕を一生離さないでくれる…?
僕を愛してくれる…?」

「も、もちろんだよ、遥っ…!
なんなら、今すぐにでも結婚してもいいくらいだよ…っ!」


慶都は遥の言葉が嬉しかったのか
涙を流しながら、遥の手を握った


「嬉しい…
僕、慶都のこと大好き…

僕、なんで今まで慶都の魅力に気づかなかったんだろう…

こんなに僕のこと愛してくれる人
慶都くらいなのに…ね…?

待たせてごめんね…?
今から役所行こっか…?」

「本当!?
マジでいいの!?
やっべぇ、マジ嬉しい…!!

さっそく行こう!
これが夢でも、この夢が醒めないうちに!!」

「フフッ…
夢じゃないよ…

夢だったら僕が許さないよ?
僕の気持ちを夢なんかで終わらせない」

「は、遥…っ!!」


一体、どうなってるんだ…?
あの遥だぞ…?

洸くらいにしか心を開かない遥が…
まさかの結婚まで話を進めるなんて…!?

また惚れ薬とか飲んだんじゃないだろうな…?

< 147 / 179 >

この作品をシェア

pagetop