私の中にあと二人いる【番外編】
「さてと…」
遥はまるで邪魔者は消したと言わんばかりにニヤッと笑うと慶都が結ぼうとしていた赤い糸を手に持ち…
「ねぇ…敦ぃ…」
俺に近づいてきて、俺の首に手を回して
上目遣いと甘い声を出してきた
なんか嫌な予感すんだよな…
こういう遥の行動は…
「これは僕からのプレゼント♡」
「ちょっ…な……っん」
そう言って遥は唇を重ねてきた
俺は遥を離そうと身体を押したが、遥は舌を入れてきて顔を赤くさせ潤んだ瞳で俺を見てきた
俺は遥の表情を見て、ドキッとして
固まってしまった
「…ふぁ…っ…フフッ…楽しんでね…?」
そう言うと遥は唇を離して、いつの間にか俺の小指と自分の小指を結んでいて、それを見せつけるように俺に見せてきた
い、いつの間に…!?
俺はすぐに離そうとしたら
遥がいきなり俺の方に倒れてきて、俺は遥を支えながら床に倒れた