私の中にあと二人いる【番外編】
「遥っ!危ねぇだ…ろ…?」
俺の上に乗っているヤツは遥じゃないと分かった
遥の色気がなくなったからだ
じゃあ誰だ…?
蛍ちゃんか…?
「おっ!? あっ!!
敦じゃねぇか!!……ん?なんだ…?
なんで俺の下で寝てるんだ?」
「こ、洸か…!?」
この言葉使いと態度、それに太陽みたいにキラキラとした笑顔…
正しく俺の好きな洸だ…
「ダメだろー、敦ー
寝るの好きだからって床で寝るなんてー
ちゃんとベッドか、いつものようにソファで寝ろよなー」
「ああ…すまん…」
洸は俺の上でニコニコ笑いながら足をバタつかせて言ってきた
遥の言っていたことは、これか…
洸との時間を楽しめってことか…
あれ…?
ちょっと待てよ…
確か遥のヤツ…
俺と赤い糸結んだはずだよな…?
じゃあ、まさか…
洸は赤い糸の効力効いてるんじゃないか…?
洸はいつもどうりだから、よく分かんねぇな…
よしっ!なら…