私の中にあと二人いる【番外編】
「……じゃ、じゃあ一緒に寝てやる…」
「えっ…?」
な、なんて言った…?
今、一緒に寝てやるって言わなかったか…?
俺の聞き間違いか…?
「……っっっ!!
だ、だから…っ!!
一緒に寝てやるって言ってんだよ…っ!
な、何回も言わせんじゃねぇ…っ!!」
「えっ…マジか…?」
な、なんだこれ…
洸がめっちゃ可愛く見えてくるぞ…
洸ってツンデレだったのか…?
やっべぇ…
マジ可愛い…
「で、でもな…
あの…な…俺な…
ね、寝ぞうが悪いから…
敦に迷惑かけると思う…
そ、それでもいいか…?」
寝ぞうが悪い…?
ああ…洸らしいけど…
まさか…
「その事を気にして
俺の誘い毎回断ってたのか…?」
「その事って…!
嫌だろ、寝ぞう悪いヤツとか…!
迷惑にしか思わねぇだろ!?」
やっぱりか…
洸って変なとこに気を使うからな…
「大丈夫だ
俺はそんなことでお前を嫌いにならねぇよ
むしろ洸らしくていいじゃねぇか」
俺は洸の頭を優しく撫でて微笑んだ
馬鹿だな…
洸を嫌いになるわけねぇだろ…
今の話を聞いて
むしろ可愛いく思えてきたぞ
俺が洸を嫌いになることは絶対にねぇよ…