私の中にあと二人いる【番外編】
「ねぇ、恭也ぁ…
お願いがあるんだけどぉ…」
「触んな、気持ち悪い」
僕が少しだけ恭也の腕に触れただけで…
こんな言われよう…
酷くない?
「あそこにいる大谷 司を三代目から降ろして」
「……何故、お前がそんなことを言う
なに企んでやがる」
恭也は僕を睨んで言った
「アイツだけはダメ
鳳凰に関わらせたくない
鳳凰なんて…
絶対にダメだ…」
「………どういうことだ」
分からなくてもいいよ
分かって欲しくない!
アイツは鳳凰に関わって欲しくない
鳳凰だけはダメなんだ…
「………もう決まったことだ」
「……じゃあ、いいよ
僕が辞めさせてあげるから」
僕は後ろを向き、大谷 司の方に足を進めた
後ろで恭也が怒っていたけど…
僕は無視して大谷 司に近づいた