私の中にあと二人いる【番外編】
「夕也、ママのこと好きかー?」
「……ぁ…う!」
「おぉ、そうかそうか
ママのこと好きかー
でもな、夕也
パパはママのこと好きで
ママもパパのこと好きなんだ
夕也のものじゃないってことだ
パパのだからな?
夕也、分かるかー?」
「ちょっ、ちょっと!恭也!」
子どもになんてこと言うの!
まず夕也が分かるわけ…
「…う…ぁ…い!」
「いい返事だ」
夕也は片方の手を上にあげ、大きな声を出して私たちをみた
恭也はそんな夕也を
夕也は頭がいいから、きちんと理解したといいはった
「じゃあ、パパはママと遊ぶから
夕也は、一人で遊んでこい
一人が嫌なら、敦でも連れて行け
分かったか?」
「うぁ…い!」
「よしよし
ほら、行ってこい」
夕也は本当に恭也の言葉を理解しているのか、恭也から離れヨチヨチと歩き部屋から出て行った
「ゆ、夕也…っ!?」
「さぁ、遊ぼうぜ、蛍」
恭也は、夕也がいなくなるのを見計ると
私を押し倒してきた