私の中にあと二人いる【番外編】
「ぁ…うぅ…!」
「ん?なんだ」
いきなり、夕也の声がして私と恭也は驚いて声のする方を振り向くと…
「あぁーぅう!!」
「…ぅ…」
夕也は夕也と同じくらいの知らない男の子と手を繋いで、恭也の服を引っ張っていた
「だ、だれ…?」
「どっから連れてきた、夕也」
「うぁーぅう!」
夕也は嬉しそうに笑って声をあげていた
まるで友達が出来たよー!という風に…
「あーあ…
子どもほったらかしで何やってるかと思えば…
まさか、そんなことしてたなんてね〜?」
「は、遥…っ!?」
遥は腕を組んで、部屋の外からニヤニヤと笑って私たちを見ていた
「お邪魔しまーす!!」
遥は、部屋の中に入ってきて
畳の上に座って、くつろいでいた
「何しに来やがった」
「えぇー
見て分かんないの〜?
僕の子どもを見せに来たんだよ」
「えぇ…っ!?こ、子ども!?」
は、遥…
いつの間に子どもなんて…
遥の結婚式以来、会ってなかったけど…
いつの間に、子どもが…