私の中にあと二人いる【番外編】
「可愛い〜♡
夕也も僕の家族だから愛してあげるね?」
あぁ…そっか…
遥は、家族愛が強いんだった…
夕也を気に入ったのも
恭也に似てるわけではなく…
自分の家族が増えたから喜んでいたのか…
「可愛…痛っ!
ちょっと、昴〜
痛いからやめてね〜?」
「……ふぅ…うぅ!」
昴くんは急に遥の腕を叩いた
昴くんが怒っている感じに見える
「もう…
僕のこと大好きなのは分かるけど〜
嫉妬して僕に暴力振る昴、僕嫌いだよ?」
「うぁ…う!」
「分かってる、分かってる
昴も大好きだから〜」
「…う!」
「うん、大好き♡
でも痛いから叩くのやめてね?」
すると昴くんは遥の腕を叩くのをやめ
大人しくなり、遥に抱きついていた
「はぁ…
嫉妬深いのは誰に似たんだろ〜?」
「は、遥…
まさか、息子まで落としたの…?」
「僕は何もやってないよ〜?
普通に接してるだけ〜♡」
遥の普通って…
みんなの普通と違うと思う…