私の中にあと二人いる【番外編】
遥は俺の言葉に目を細め
フッ…と笑い
「あっそ」
と言って俺の腕の中から離れた
あっそ…?
えっ⁉︎ それだけ⁉︎
他にないの⁉︎
「ちょっ、ちょっと待って遥!」
俺は、俺から離れていく遥を追いかけ
遥の肩を掴み動きを止めた
「なに?」
「いや、なに?じゃなくて…!
俺、遥のこと愛してない!」
俺はもう一度遥に同じ台詞を言ったが…
「あっそ」
遥はその言葉しか返してくれなかった