私の中にあと二人いる【番外編】

「今日エイプリルフールだから
僕に好きか嫌いか言わせようとしてるんでしょう〜?

そして、あわよくば
僕から好きって言葉を聞けるとか思ってるよね〜?」

「えぇ〜!ち、違うよ〜、遥〜!
ちょっと遥の様子を見たかったからさ〜
だから、愛してないとか言ったんだよ〜!

そっか、今日ってエイプリルフールだったんだ〜⁉︎

ぜ、全然知らなかったな〜」


ぜ、全部バレてるー!!
遥に全部バレてるよー!!

こ、ここは誤魔化すしかない!


「………へぇ〜
違うんだ〜?」


遥は俺にニヤリと笑うと…


「良太〜!」


遥は、下僕にした良太を呼んだ


「はい!遥様!!」


遥の下僕は、満面の笑みで
すぐに遥の側に行き、遥の足元で跪き主人の命を待っているかのようで

まさに犬だった

< 22 / 179 >

この作品をシェア

pagetop