私の中にあと二人いる【番外編】
「今日エイプリルフールだから
僕に好きか嫌いか言わせようとしてるんでしょう〜?
そして、あわよくば
僕から好きって言葉を聞けるとか思ってるよね〜?」
「えぇ〜!ち、違うよ〜、遥〜!
ちょっと遥の様子を見たかったからさ〜
だから、愛してないとか言ったんだよ〜!
そっか、今日ってエイプリルフールだったんだ〜⁉︎
ぜ、全然知らなかったな〜」
ぜ、全部バレてるー!!
遥に全部バレてるよー!!
こ、ここは誤魔化すしかない!
「………へぇ〜
違うんだ〜?」
遥は俺にニヤリと笑うと…
「良太〜!」
遥は、下僕にした良太を呼んだ
「はい!遥様!!」
遥の下僕は、満面の笑みで
すぐに遥の側に行き、遥の足元で跪き主人の命を待っているかのようで
まさに犬だった